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ロジカル思考が身につく!?

令和版「テレビゲーム」最前線

2021.04.07

 2020年初頭に新型コロナウイルスが猛威を振るってから、はや一年半が経ちました。

 しかし、この驚異のウイルスは変異を遂げながら今なお感染拡大の一途をたどり、わたしたちは「ニューノーマル」「新しい生活様式」といわれる、新たなスタンダードを余儀なくされました。

 

 その一方で、なかなか出かけることが難しい「緊急事態宣言」も発出され、圧倒的に家にいる時間が増えたのは記憶に新しいところ。

 いわゆる”おうち時間”の増加です。

 

 どこにも出かけられず、おうちで過ごす時間が増え、結果的にテレビやインターネット需要が爆発的に増加。

 テレビの接触時間は全世代で増え、インターネットのトラフィック(混雑度)は上がりっぱなしです。

 

 そんな折、にわかに注目されたのが「Nintendo Switch」に代表されるゲーム市場でした。

 

 中でも2020年3月発売の「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)は記録的なヒットを見せており、2020年末段階で3100万本を売り上げ、今年に入っても順調な販売推移を見せています。

 単にゲームが好きな人が遊んでいるだけでここまで数字は伸びません。むしろ、テレビゲーム市場は縮小傾向にありました。

 では、この超メガヒットはなぜ起きえたのか?

 経済アナリストの間では、”競わない”という基本的なゲームデザインが人々に癒しを与え、新型コロナに恐怖を覚える日常の中で心にゆとりを持たせる一助になったのではないか、とささやかれています。

 

 ひと昔前までは「テレビゲーム=悪影響を与えるもの」という認識でした。

 事実、「ゲーム脳」なる著書でゲーム全般をやり玉に挙げ、徹底的に批判していた自称・脳科学者もいました。(余談ですが、本物の脳科学者たちからは「なんだそりゃ」と一笑に付されていたそうです)

 昨年、時代に逆行して”ゲーム規制条例”を作った自治体もありました。

 

 しかし今回、テレビゲームは悪影響を与えるものばかりではないことがおうち時間の増加によって証明されました。

 「のべつまくなし」ではなく、きちんと中身とコンセプトを把握すれば、テレビゲームはあなたの味方になってくれるもの。

 ロジカル思考が身につき、情操教育にもつながり、色彩感覚が養われる可能性だってあります。

 

 今回の特集では、そんな”安心して遊べる”テレビゲームをご紹介します!

 (でも、ゲームは時間を決めて遊びましょうね)

 

注:本特集ではその企図からCERO「A」(全年齢対象)のソフトのみ掲載しています。ご了承ください。

やっぱり定番!「あつまれ どうぶつの森」(通称:あつ森)≪Nintendo Switch≫ 

 「あつ森」は昨今のテレビゲームV字回復の立役者と言っても過言ではありません。

 

 プレイヤーは「たぬき開発」が手掛ける「無人島移住プラン」に応募し、何もない島へやってきました。見渡すばかりの海と、突き抜けるような青い空、そして……おしゃべりする動物、という少し変わったシチュエーションです。

 この何もない島で、プレイヤーは思いのままに暮らしていくことになります。

 

 この「あつ森」のすごいところは、”ゲームの目的がない”ところ。

 何をしてもいいし、何もしなくてもいい。

 それでもゲームが成り立つのです。

 ある意味、すごい。

 

 もちろん、やろうと思えば何だってできます。

 虫を捕まえて博物館に寄贈したり、光る土地を掘り返せばお金が見つかります。住民の悩み事を解決してあげると仲良くなれたり、何気なくポストを覗くと友人からの手紙が入っているかもしれません。

 たまの日曜には釣り大会、夏には花火大会が開催されることも。冬は雪が降り、雪だるまも作ることができます。お話が進めば、ヘルメットをかぶって公共工事を行い、新たな橋を架けたり、川幅を広げたり、高台への坂道をつくることだってできたりします。

 タネを手に入れて掛け合わせれば、めったにないレアカラーのチューリップだって咲くかもしれない。お金を貯めればおうちも増築できるので、釣ったジンベエザメを飼うことだって思いのまま。

 

 ここまでお話して、勘のいい方ならもうお気づきかもしれませんが、このゲームでは「創造力(想像力)」や「計画性」が養われます。

 それも本人が気づかないうちに。

 

 どの場所に坂道をつくればみんなが便利になるか?

 川幅を広げるのか狭めるのか? 狭めたら橋がなくても飛んで渡れるが、魚が住めなくなり生態系が崩れてしまう。

 増築にはお金が必要だけどどうやって稼ごう? 魚を釣って売る? 夏の夜なら高値で売れるサメがわんさかいる。それとも希少な蝶を捕まえる?

 日曜には行商人が来るから現金を下ろしておかないと。だけどたまに怪しい絵画を売りに来るキツネもいるから本物を見て騙されないようにしなきゃ。

 赤や白のチューリップはよく見るけど、あそこに一本だけ咲いている紫のチューリップはどうやって咲かせるのかな?

 

 もう、考え出したらキリがないくらい、あれもこれもとやりたくなってしまいます。

 ○○をするために△△が必要、というロジカルシンキングが役立つのも「あつ森」の特徴。パズル的な思考パターンは、特に子どものころに鍛えておいたほうがいいという偉い先生方はけっこういらっしゃいます。

 

 このゲームの困ったところは”やめどき”が見当たらないこと。

「この橋を架けたら終わろう」と思っていても、橋を架けに行くときに穴ぼこを見つけたらついスコップを持って掘り返してしまう。レアな化石が出たら博物館に寄贈に行く。するとその道すがら友だちから「○○ちゃんとケンカしちゃって……これ、仲直りに渡してきてくれない?」とプレゼントを預かったりする。渡しに行っても家は留守。「おうちにいなさいよー」と愚痴りながら海岸沿いを探すとのんびり散歩中。プレゼントを渡すとお返しも頼まれたりして……

 あー、もう! いつやめたらええねん!(笑)

 

 競わない、争わない、誰も傷つけない。

 まさに任天堂ワールドの結実ともいえる「あつ森」。

 快進撃はまだまだ続きそうです。

 

段取りがすべてを左右する!「ピクミン3 デラックス」≪Nintendo Switch≫

 次にご紹介する「ピクミン3 デラックス」(以下、ピクミン3 DX)は、不運な事故で不思議な星に降り立った調査隊の3人が、ヘンな生き物「ピクミン」と出会い、自らの星への帰還を目指す、というストーリーです。

 以前からゲームキューブなどで過去作が発売されていたので、遊んだことのある方が多いかもしれませんね。

 当時は「引っこ抜かれて~、あなただけに~、ついてゆく~♪」というCMソングでちょっとしたブームになりました。

 

 この「ピクミン」がめっちゃかわいい!

 小さくてひょろっとしているけど力持ちの赤ピクミン、体が頑丈で重たい岩ピクミン、水の中でもへっちゃらな青ピクミンなど、個性的な面々ばかり。

 彼らに笛ひとつで指示を出して、さまざまなお仕事を手伝ってもらうのです。

(しばらく放っておくと寝転がってサボったりするのもかわいい♪)

 

 水の中にある財宝には青ピクミンを向かわせたり、行く手を阻む壁を壊すのは力持ちの赤ピクミン、高い場所にある果物は小さな羽ピクミンに取りにいかせたり……と、さまざまなシチュエーションでピクミンに命令を与えていきます。

 おまけに、各ステージには時間制限があるので、悠長に構えているとあっという間に時間切れ。その日の食料を確保することさえ難しくなるかもしれません。

 

 この「ピクミン3 DX」、実はかわいい見た目とは裏腹にとてもロジカルなゲームです。 これまで読んでいただければお分かりのように、ステージをクリアするには状況を把握して的確な指示を迅速に、かつ効率的に出さなくてはなりません。

 はっきり言って「段取り」がクリアできるか否かの大きな分かれ目です。

 

 そこに持ってきて、原生生物という不思議な星特有の変わった生き物たちが邪魔をしてきます。そこまで強くはありませんが、砂の中に隠れていたり岩を転がしてきたりとなかなかの嫌がらせをしてきます。

 力の赤ピクミンで正面突破か、岩ピクミンを投げつけて重さでダメージを与えるか。はたまた青ピクミンで池の向こうから奇襲攻撃を仕掛けるか。プランはプレイヤーの数だけあります。

 

 そして、このゲームは2人同時プレイが楽しめるのもいいところ。

 一人が原生生物と対峙している間に、もう一人がクリアに必要なアイテムを集める、なんていう進め方ができます。そのときのチームプレイが結果に大きな影響を及ぼしますよ。

 二人で段取りよくゲームを進め、ステージクリアを目指しましょう。

 

 とにかくロジカル思考、パズル的な要素が強いので、凝り固まった大人のアタマでは思いつかなかったプランを、幼稚園児があっさりクリアする……なんて日常茶飯事。

 「順序だてて物事を考える力」のほか「柔軟な発想力」が身につくゲームといえます。

 

 この「ピクミン3 DX」も、安心の「任天堂ブランド」。

 ぜひご家族やお友達と一緒に「不思議な星脱出」を目指してみてはいかがですか?

 

キングボンビ~★「桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番!」≪Nintendo Switch≫

 最後は、パーティーゲームの大本命「桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番!」(以下、桃鉄定番!)です。

 

 「桃太郎電鉄」シリーズはファミコン時代からずっと続いている超ロングランシリーズで、日本全国(たまに海外も)を回って物件を購入し、配当金や収入などを得て優勝を目指すゲームです。

 しかし「キングボンビー」などのお邪魔キャラが妨害してくるので優勝は一筋縄ではいきません。

 

 今回は4年ぶりの新作がSwitchで初登場という話題性に加え、インターネット対戦に対応しているところがウリ。

 2021年3月現在でシリーズ最大の250万本を売り上げ、今なお売れ続けています。

 

 この「桃鉄定番!」、何といっても日本の地理を覚えるのにたいへん役立ちます。

 我々のように甲賀市に住んでいると「あれ?九州って6県だっけ? 7県だっけ?」「栃木と岩手ってどっちがどっち?」など、近畿以外はわからないことだらけ。

 

 ですが、「桃鉄定番!」をプレイしているとそんなものは吹き飛びます!

 地理に詳しくなるだけでなく、特産品や名物もアタマに入っちゃう。青森はリンゴ生産が盛んで、島根には出雲大社があって、長崎には平和祈念像が鎮座しています。

 これだけでも子どもに遊ばせたくなりますね。(笑)

 

「桃鉄定番!」のすごさはこれだけではありません。

 前述の「キングボンビー」などは汗水流して買い集めた物件を勝手に売ってしまいます。(それも「売る」ならまだしも「捨てる」こともあります。勝手に何しとんねん!)

 

 しかし、ボンビーくんが勝手に売ったり捨てたりできない物件があるのです。

 それは「農産物関連物件」。土地とか畑とかその類いです。

 

 ならば農産物関連だけ買ってりゃいいのね? となるのですが……

 残念ながら、農産物関連の物件はリターン(配当金)が低い。

 

 飲食物件が30%~50%の配当金、つまり1000万円の物件なら300万円~500万円が入るのに対し、農産物関連物件の配当金はわずか2%~5%。1000万円の物件なら20万円~50万円のリターンしかありません。

 つまり、農産物関連の物件はボンビーくんにポイされない代わりに全然儲からない。

 

 ここでいわゆる「リスクヘッジ」という経済の考え方が入ってきます。

 低リスクだが儲けの少ない銘柄、時流に乗って稼げるがいつポシャるかわからない銘柄。

 リスクヘッジを考えるなら、飲食物件で稼ぎつつ、万一のときのために農産物物件も少し買い置きしておきたいところですが、なにぶん序盤は資金も少なく、高配当の飲食関連物件に目が行きがち。

 そこをどう乗り切るか。「経済感覚」や「有事の対応プラン」が問われるところです。

 

 ともあれ、そのポップな雰囲気とワイワイ楽しめる明るさで大人気の「桃鉄定番!」。

 サイコロに一喜一憂するひとときも楽しいですよ。

 今回は令和に燦然と輝く大ヒットゲームばかりを取り上げましたが、他にも良作ゲームはたくさんあります。

 Nintendo SwitchやPlaystation4&5なら、インターネット環境さえあればいろんなゲームの「体験版」(無料で遊べるお試し版)がダウンロード可能です。

(あいコムこうかの光インターネット『サスケ』なら高速ダウンロードもOK!)

 ぜひ一度遊んでみてはいかがですか?

 

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