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有志で続けてきた貴重なイベントが事業終了

ありがとう「斎王群行」~1300年の刻を超えて~

2021年12月9日更新

 甲賀市土山町で長年にわたり開催されてきた「あいの土山斎王群行」が、令和3年(2021年)をもって終了することが発表されました。

 以下は、その発表内容です。

 

***

 

第25回あいの土山斎王群行 開催中止のお知らせ 及び 事業の今後について
 
 新型コロナウイルス感染症のリスクが懸念される中、従来通りの事業を開催することは大変難しく、去る11月14日(土)に開催しました役員会において令和3年度の『あいの土山斎王群行』の中止を決定いたしました。
 また、今後につきましても、装束の劣化や資金調達の点から運営が厳しい状況であるため、「あいの土山斎王群行」事業の幕を下ろすことといたしました。
 なお、この事業の立上げや、これまで24回の運営に携わってくださった皆様方の想い、国史跡である垂水斎王頓宮跡の情報発信や地域振興のため、これまでのあゆみを今後どのような方法で継承していくかを模索中でありますことを申し添えます。
令和 3年12月 3日
 
(「あいの土山斎王群行」Webサイトより)
 
***
 
 地元の貴重なイベントとして多くのファンに愛され、これまでに20人以上の「斎王」が選ばれました。
 ここでは「あいの土山斎王群行」の歴史を振り返り、1300年前に思いを馳せてみたいと思います。
 

 そもそも「斎王群行」とはどういうものだったでしょうか?

 少し歴史を紐解いてみましょう。

 

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 斎王制度は、今から約1,300年前の第40代、天武天皇の御代に制定されたもので、歴代天皇が御即位されるたびごとに、未婚の皇女または女王の中から占いによって選び出された斎王を 天皇の御名代、天照大神の御杖代として、伊勢の斎宮御所へ遣わせ、天照大神をはじめ、115座の多くの神々をお祭りさせる制度であった。

 斎王になられた女性の方は、3年間精進潔斎の生活を送った後、皇居より斎宮御所に遣わされ、年3回の三節祭の時だけ伊勢神宮へ行き、お祭りを行うことになっていた。

 この制度は、第96代の後醍醐天皇の御代まで続けられていた。

 

(「あいの土山斎王群行」Webサイトより)

 

 当時の天皇制に於いて、とても重要な役割を果たしていたと考えられる「斎王制度」。

 それが、わたしたちのまち甲賀で行われていたことに、大きな誇りを感じることができますね。

 その斎王制度が現代によみがえったのが「あいの土山斎王群行」でした。

 その様子が「あいの土山斎王群行」Webサイトにて動画で紹介されています。

 少し覗いてみましょう。

 この他にも、「あいの土山斎王群行」Webサイトにはいくつかの関連動画がアップされています。

 華麗なる平安絵巻が見事に再現された「斎王群行」、ぜひ一度ご覧ください。

 残念ながら、イベントとしての「あいの土山斎王群行」は終わりを告げましたが、天皇の御名代として長きにわたり務めを果たしてきた「斎王制度」が色褪せることはありません。

 実行委員会から発表のありました通り、また新たな方法で地域情報の発信、歴史の伝承をしていただけることを切に願いたいと思います。

 

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