特集 / こうかつうしん

/特集 / こうかつうしん / / 実在した「謎の村雨城」~霧に包まれた幻の城~

「あの城」は本当にあった!

実在した「謎の村雨城」~霧に包まれた幻の城~

2021.05.06

ディスクシステム黎明期の傑作、だが……

「謎の村雨城」

この言葉を聞いてピンと来た人は、30代以上のゲーム好きな方ではないだろうか?

 

「謎の村雨城」とは、当時大人気だったゲーム機「ファミリーコンピュータ」の拡張機器として発売された「ファミコンディスクシステム」の初期作品だ。

その難しさたるや、敵の投げる手裏剣一発で死ぬという鬼のようなバランスも相まって、一面クリアするのもままならないほど。

同時期に発売された「ゼルダの伝説」が良作だっただけに”クソゲー”扱いされた悲運のゲームなのである。

しかし、後年になってその面白さが再評価され、ニンテンドー3DSやWiiUでダウンロードソフトとして再販され人気を博している。

「村雨城」を探した日々

「村雨城ってホンマにあるんかな?」

そんな友人の言葉に引っかかりを感じ、子ども心にいろいろと調べた記憶がある。

ただ、当時はインターネットもなく、情報といえばテレビや雑誌、新聞が主流だったため、探し当てることはできなかった。

 

「謎の村雨城」──

 

本当にあの頃は謎の存在だった。

 

しかし……村雨城は実在した。

それも、わたしたちの暮らす甲賀市に!

実は日本遺産に認定された全国屈指の旧跡

場所は甲賀市甲南町新冶。

住所で「ああ、なるほど」と思ったあなたは鋭い!

そう、村雨城は”日本遺産”である『甲賀郡中惣遺跡群』のひとつなのです。

甲賀郡中惣とは、忍者の礎になったと伝えられる、戦国時代の甲賀郡域に生まれた自治組織。

今でいう区や組のようなものですね。

 

村雨城は、天守のある一般的なお城ではなく、大型の館とでもいうような城館タイプの城だったと考えられています。

しかし、村雨城は実のところ、どんな文献にも登場せず、記録も残っていません。

また、いつ建てられたのか、だれが建てたのか、城主は誰なのか一切「不明」なのです。

まさに「謎だらけの村雨城」といえます。

今に遺る村雨城の「証し」

村雨城はひとつの城ではなく、村雨城を主郭、北側に位置する寺前城(じぜんじょう)を副郭とする”一城別郭”だったといわれています。

 

右は現地にある案内看板。

その規模を見るに、かなり大きな城館だったことが伺えます。

城主は判然としませんが、甲賀郡中惣で相当の権勢を誇っていたと思われます。

こんなあれこれを想像できるのも歴史の楽しみ方ですね。

「村雨城は実在した」

いかがでしたか?

 

「村雨城」という響きがすごくミステリアスで、ずっと心に残っていました。

まさか、その村雨城が甲賀にあったなんて!

本当に驚きました。

 

そう考えると、わたしたちの暮らす甲賀市って間違いなく歴史の宝庫ですよね。

 

 

人気記事