甲賀町にある櫟野寺では、千日参りと千燈祭が行われました。
甲賀町櫟野にある櫟野寺（らくやじ）は、792年に最澄が開いたとされる天台宗の古刹で、本堂には、重要文化財に指定されている本尊、十一面観音坐像が安置されています。
千日参りは、この日に参拝すると、千日分のご利益があるとされます。午後6時からは、本堂で法要が行なわれ、読経の中、参拝者が本尊に向かって手を合わせました。続いて、奉納された行灯の火が僧侶によってろうそくに移されると、そこから参拝者が小さなろうそくで本堂の前に並べられたおよそ300本のろうそくに火をつけていきました。
 例年は、境内におよそ千本のろうそくが並べられ、屋台なども出て賑やかになりますが、 新型コロナウイルス感染症の拡大防止から、規模を縮小して行われました。この日は、台風の通過で風が強く、 時折雨が降るあいにくのお天気となりましたが、参拝者は手で覆いながら、 ろうそく1本いっぽんに火をともしていました。