甲賀市内の出来事やイベント行事などをいち早くお届けします! ※こちらの記事は、甲賀市内の出来事やイベント行事などをお届けしているあいコムこうかオリジナル番組にてこれまでに放送した内容をウェブ用に再編集してお届けしています。 櫟野寺春の特別公開 甲賀町 国内最大の観音座像の特別公開甲賀町櫟野の櫟野寺で、国の重要文化財「十一面観音菩薩坐像」の特別公開が始まりました。 甲賀町櫟野にある天台宗派の寺「櫟野寺」。4月19日から秘仏である本尊の特別拝観が行われています。秘仏の本尊「十一面観音菩薩坐像」は、足から額の生え際までの高さが2メートル39センチ台座と背面の装飾を含むと5.3メートルで国内最大の十一面観音坐像です。 十一面観音で座っておられる菩薩はめずらしく右手に数珠を持っておられることも稀だということです。下ぶくれの顔と均等のとれた体形は甲賀における仏像表現の手本となりました。 頭と体を1本の木から掘り出した「一木造り」で西暦900年代比叡山延暦寺の開祖・最澄の作とされています。また、坂上田村麻呂を模したとされる「毘沙門天立像=田村毘沙門天」も1本の木から彫りだした厚い体躯は重量感にあふれていて、異様な迫力を放っています。特別公開では、本尊のほか「薬師如来坐像」「地蔵菩薩坐像」など重要文化財の仏像18体も拝観できます。 三浦密照住職は、「この機会にみなさんに来てもらい湖国の文化財を再認識するきっかけになれば」と話していました。 2021年 4月 27日 一覧に戻る