甲賀市内の出来事やイベント行事などをいち早くお届けします! ※こちらの記事は、甲賀市内の出来事やイベント行事などをお届けしているあいコムこうかオリジナル番組にてこれまでに放送した内容をウェブ用に再編集してお届けしています。 飯道寺で「笈渡し祭」 水口町 水口町の飯道寺(はんどうじ)で、3日、修験道の儀式を再現し、護摩供養などを行う「笈渡し祭(おいわたしさい)」が営まれました。 飯道寺の修験者は、平安時代初期のころから、修験道場の熊野山や大峰山を管理し、山開きの際には、先達を務め、カギを入れた笈を背負って登ったとされます。 また、下山後、飯道山山頂にある飯道寺に戻ると、次の年の当番の坊に笈を引き継ぐ「笈渡しの儀」が行われていたそうです。 その飯道寺の称号を引き継いだ水口町三大寺の飯道寺では、毎年11月3日に修験道の文化をいまに伝えようと「笈渡し祭」を開いています。 この日は、行者講の人たちや寺の関係者らおよそ60人が出席し、まず、境内にある不動堂や行者堂の前で法要を行うと、笈を背負った一行は列を成して近くの圓光寺(えんこうじ)に向かいました。 先達が背負った笈の中には、修験道の開祖として山伏たちに崇められている役行者、本名・役小角(えんのおづの)の霊。 それに、山開きと山閉じのカギが納められていたと伝えられています。 飯道寺に戻ると、行者たちが剣や弓を使って会場を清めます。 護摩壇に火がくべられると勢いよく白い煙が立ち上り、参列した人たちは煙に願いを込めて、手を合わせていました。 2024年11月03日 一覧に戻る