甲賀市内の出来事やイベント行事などをいち早くお届けします! ※こちらの記事は、甲賀市内の出来事やイベント行事などをお届けしているあいコムこうかオリジナル番組にてこれまでに放送した内容をウェブ用に再編集してお届けしています。 陶芸作家 奥田博土さんの自宅で窯炊きが行われる 信楽町 信楽町の陶芸作家、奥田 博土(おくだ ひろむ)さんの自宅で先月21日から2日間、穴窯を使った窯炊きが3年ぶりに行われました。 窯炊きが行われたのは、信楽町田代に住む陶芸作家、奥田博士さんの自宅です。 今年で75歳になる奥田さんは、人間と自然の関係をテーマに、造形表現の可能性に挑む陶芸家で、2008年には全米教育陶芸会議に参加するなど、これまで国内外で幅広く活動されてきました。 先月21日、奥田さんの自宅には奥さんで自身も作家活動を行う奥田 美恵子(おくだ みえこ)さんのほか、彫刻家の福山 智子(ふくやま ともこ)さんと陶芸用ねんどを作る岩田 一也(いわた かずや)さんが集まり、窯の番人を務めました。 穴窯は、およそ10年前に奥田さん自身の手によって作られたもので、内部に温度計が設置されており、常に0・01度単位で温度を確かめることができます。 この日の窯炊きは、夕方の時点で660度前後を行き来している窯を、翌朝6時の時点で1250度まで上げるものです。 夜の番を任された岩田さんは、皆が就寝した後も夜通しで薪をくべ続け、少しずつ温度を上げていきます。 午前3時過ぎ。ついに1200度の大台に到達しました。 その後も順調に温度を上げ、辺りが明るくなった午前6時半。 窯を見に来た奥田さんは、予定通りの1250度に達した窯の中の様子を確認し、満足げな笑みを浮かべました。 今回焼かれた50を超える作品のうち、いくつかは来年夏ごろ、信楽町のギャラリー陶苑で開かれる個展に出品される予定です。 2024年06月22日 一覧に戻る