こども食堂を気軽に利用してもらおうという催しが甲賀農村環境改善センターで行われました。

　子どもに食事や居場所を提供する「こども食堂」。

　この催しは、市民にこども食堂の利用を促そうと大原地域にこども食堂を展開するスマイル甲賀と大原自治振興会が開いたものです。

　会場には親子連れらおよそ30人が参加し、はじめにスマイル甲賀の井村龍造さんが甲賀市にあるこども食堂で大事にしているテーマなどを紹介しました。

　井村さんは「子ども食堂はさまざまな家庭環境の子どもたちを見守る場所として、また家庭や学校とは違ったほっと安心できる居場所になるように提供していきたい」と話しました。

　しかし一方で、地域の人からの理解にはまだ課題もあるそうです。

　井村さんの話のあとは、市の職員が食べ物の栄養について話をしました。

　昼食は、手作りのカレーライスです。

　食材には、子ども食堂を支援するeこころステーションに寄付された米や野菜が使われています。

　子どもたちは、口いっぱいにほおばりながら思わず「おいしい！」と話していました。

　子ども食堂を運営するネットワークこうかによりますと、現在甲賀市内にある子ども食堂の数は23箇所でここ3年間で3箇所増えたということです。

　ネットワークこうかでは、子どもたちが生まれ育った地域でのびやかに成長してほしいと話していて、今後も交流しながら支援を続けていきたいとしています。