甲賀市と湖南市にあるすべての酒蔵が参加する催し「春の東海道酒蔵めぐり」が、3月26日と27日の2日間開かれました。

　甲賀市内には県酒造組合に所属する蔵元が９つあり、県内有数の酒どころです。

　この催しは、絞りたての新酒を味わってもらおうと甲賀市観光まちづくり協会や甲賀酒造協同組合などが開いたものです。

　昨年までは甲賀市にある美冨久(みふく)酒造や田中酒造のほか、湖南市の2つの蔵元あわせて4蔵が参加して行われていましたが、今年は初めて甲賀市と湖南市にある11蔵すべてが参加しました。

　甲南町にある甲賀流リアル忍者館ではそれぞれの蔵元の新酒や限定酒が販売されたほか、無料の試飲会が行われました。

　甲賀酒造協同組合によりますと、売れ行きは好調で中には売り切れた商品もあったということです。

　初日の26日は朝からおよそ200人の日本酒好きがこぞって訪れ、じっくりと味わっていました。

　甲賀町大原市場にある田中酒造では、「しぼりたて」や「甘酒」がふるまわれました。

　今年で112年目を迎える酒蔵の中では、酒粕の詰め放題がおこなわれました。

　制限時間は1分30秒。
　田中酒造の酒粕はよい香りと柔らかさが好評で、参加した人は袋が一杯になるまで詰めていました。

　また、店舗前では日本酒を飲み比べできる販売コーナーも設けられ、訪れた人は個性豊かなおいしいお酒を思う存分楽しんでいました。