甲賀市内の出来事やイベント行事などをいち早くお届けします! ※こちらの記事は、甲賀市内の出来事やイベント行事などをお届けしているあいコムこうかオリジナル番組にてこれまでに放送した内容をウェブ用に再編集してお届けしています。 「登録有形民俗文化財」に甲賀売薬の製造販売用具 甲賀町 国が登録する登録有形民俗文化財に甲賀市の薬の製造や販売に使う用具が選ばれました。 登録有形民俗文化財は、風俗習慣などに用いられる衣服や道具などの民俗文化財のうち、保存と活用が特に必要なものを国が登録するものです。 今回新たに「登録有形民俗文化財」に選ばれたのは、甲賀市くすり学習館が保管する江戸時代後期から昭和50年代までの甲賀売薬の製造・販売用具、2488点です。 県内の登録有形民俗文化財は3件目ですが、交易分野での登録は全国で初めてです。 甲賀売薬業は、行商人が顧客の家に薬を預け顧客が使った分の代金を受け取る配置売薬といわれる「置き薬」として知られています。 また、甲賀の山伏が布教の際に土産物として薬を渡していたことがルーツとされ、近代以降、甲賀地域の主要な産業として発展してきました。 登録されるのは、さまざまなデザインを取り入れた薬袋、それに薬を入れていた貝殻などの販売用具も含まれています。 1月18日にはくすり学習館で登録についての説明会が行われ、岩永市長とくすり学習館の長峰透館長が出席しました。 長峰館長は「地域の売薬業の成立と展開を示す貴重な資料を、今後地域の地場産業に生かしていきたい」と強調していました。 なお、くすり学習館では今回登録された用具を展示する記念の企画展を9月30日まで行うことにしています。 年 月 日 一覧に戻る