生徒が企業などでの見学を通して自分たちが見つけた地域課題の解決策を考える授業「甲賀探求」の発表会が、12月16日に水口東高校で行われました。

　これは、生徒が地域の現状や課題を理解しその課題解決に向けて積極的に取り組む姿勢を育てようと、水口東高校で行われているものです。

　この日行われた発表会に向け、生徒はまずグループごとに医療や福祉、それに生物など8つあるテーマの中から1つを選び、そのテーマに合わせた課題を発見します。

　その後、本や新聞、それにインターネットなどで課題解決に向けて必要な情報を集めます。

　情報を集めた後は、市内の企業などを見学して聞き取り調査を行い、さらに理解を深めます。

　最後に研究内容をまとめて、

この日の発表会に臨みました。

　このうち、「動く病院をつくり、病院を身近に！」という内容で発表したグループは、まず少子高齢化により高齢者が増加していることや、病院で長蛇の列ができるなど、診察までの効率が悪いといった現状の課題を発表しました。

　その解決策として、決まった時間に訪問して診察や診療ができる病院をそれぞれの地域に作ってみてはというアイデアを提案していました。

　さらに、テレビのニュースなどで病院の訪問時間や訪問場所を定期的に伝えることで、より地域の人たちの理解が進むと強調していました。

　発表したグループの中には、若者ならではの視点で学習した斬新なアイデアも見られ、発表を聞いた人からは大きな拍手が送られていました。