投手を配置しない簡易型の野球とも言えるティーボールの教室が、12日に水口スポーツの森で開かれました。

　これは、障がいのあるなしに関わらず楽しめるティーボールを多くの人に知ってもらおうと、甲賀市パラスポーツ協会が開いたものです。

野球やソフトボールは投手が投げて打者が打ち返しますが、このティーボールに投手はおらず、ティーと呼ばれる専用のポールにやわらかいボールを置いて打ちます。

　狭いスペースでもでき、硬いボールやバッドも使わないため、誰でも気軽に楽しめると今、注目されています。

　この日指導にあたったのは、水口高校ソフトボール部です。

　参加したおよそ３０人の小学生らにグローブの使い方やボールの投げ方を丁寧に教えていました。

　最後に行われた試合は、打ったボールをキャッチされるまでにバッターが走った距離に合わせて得点が入る特別ルールで行われました。

　より遠くへ走ったバッターに多くの得点が入る仕組みですが、中には空振りをしたり、思ったところにボールが飛ばなかったりと苦戦している子どもの様子も見られましたが、チーム同士で声を掛け合いながらプレーしていました。

　パラスポーツ協会では、こういった教室を今後も継続して開いていくことで、障がいのあるひととないひとがともに楽しめる場所を積極的に作っていきたいとしています。