お盆に先祖の霊を招く「迎え火」が、１３日、甲南町の檜尾寺(ひのおじ)で行われました。

甲南町にある檜尾寺 文殊院(ひのおじ もんじゅいん)の霊園「一隅零陵(いちぐうれいりょう)」では、お盆の時期に行われる仏教行事の一つとして、先祖の霊を招く「迎え火」を平成２０年から行っています。

１３日、午後１時から総代や檀家、およそ３０人が集まり、広さ３０００平米の墓地に、プラスチック容器を利用した行灯(あんどん)や竹灯籠、提灯など、合わせて１５００個が並べられました。

午後７時ごろからは、霊園に訪れた地元の人たちと協力しながら、ろうそくに火を灯し、中村 徹信(なかむら てっしん) 住職が、お経を唱え、お精霊さんを迎えました。

この日は、風の影響で、何度も火をつけ直す光景も見られましたが、辺りが暗くなると、ろうそくのほのかな光で、辺りは幻想的な雰囲気に包まれました。

霊園には、帰省した家族連れの姿も見られ、ご先祖様の霊を迎えていました。