甲賀市内の出来事やイベント行事などをいち早くお届けします! ※こちらの記事は、甲賀市内の出来事やイベント行事などをお届けしているあいコムこうかオリジナル番組にてこれまでに放送した内容をウェブ用に再編集してお届けしています。 「安南写し」展覧会 信楽町 信楽古陶(ことう)愛好会が所有する安南(あんなん)写しの染付「半製(はんせい)」を紹介する展覧会が、信楽伝統産業会館で開かれています。 今回出展された「半製」は、明治18年に瀬戸の加藤松太郎が考案した技法で、「新山(しんざん)」や「新山(にいやま)」とも呼ばれています。 安南写しとは、当時「安南」と呼ばれたベトナムで作られていた焼き物の形や模様を真似て作ったのが始まりとされています。 この展覧会は、安南写しの半製を多くの人に知ってもらおうと作品を所有する信楽古陶愛好会が開いたものです。 会場には、明治時代に作られた壺などの作品およそ30点が展示されています。 作品は陶土素地の上に白化粧掛けが施されていて、絵付けをしたあと透明白釉を上掛けして光沢を出しています。 高さが1メートルほどの作品には鋭くとがった山が描かれています。 日本で見られるなだらかな山に比べて、ベトナムにはこうした山が多くあることが作品を通してわかります。 信楽古陶愛好会によりますと、メンバーの高齢化で所有するコレクションの数も年々少なくなっているということですが、今後もこうした古い陶器を後世に残していけるような活動をしていきたいと話していました。 安南写しの染付「半製展」は、信楽伝統産業会館で3月5日まで開かれています。 年 月 日 一覧に戻る