動物の多頭飼育崩壊を防ぐための養成講座が、2月4日に甲賀市役所で開かれました。

　動物の数が増え、飼い主が飼育できなくなることで起こる「多頭飼育崩壊」。

　適切な飼育ができない人が、動物を飼ったり餌付け行為をすることなどが原因と言われています。

　この多頭飼育崩壊を予防し、人も動物も幸せに暮らせる地域を目指そうと、こうが人福祉・動物福祉協働会議が養成講座を開きました。

　こうが人福祉・動物福祉協働会議は、平成30年に発生した猫の多頭飼育崩壊がきっかけで発足しました。

　2月4日に開かれたボランティア養成講座では、滋賀県動物保護管理センターの宗田りゅうさんが講師となり、犬や猫の正しい飼い方について説明をしました。

　多頭飼育崩壊の原因は飼い主の社会的孤立にも関わると考えられ、地域でどんな助け合いがあれば人も動物も幸せに暮らせるかをテーマにグループワークが行われました。

　グループワークでは、野良猫の避妊・去勢手術の費用は個人での支払いとなるため「医療費の補助があれば」などの意見が挙げられていました。

　滋賀県動物保護管理センターの宗田さんは「一人で抱え込まず、センターなどに相談してほしい」と話していました。